聞済(読み)ききずむ

精選版 日本国語大辞典 「聞済」の意味・読み・例文・類語

きき‐ず・む【聞済】

〘他マ四〙 (「ききすむ」とも) 聞きとどける。承諾する。
歌舞伎彩入御伽草おつま八郎兵衛)(1808)皿屋敷の場「すりゃ、お聞(キ)き済(ズ)み遊ばされて」
怪談牡丹燈籠(1884)〈三遊亭円朝〉一五「外に望みは何もない、どうか聞済(キキズ)んで下さい」

きき‐ずみ【聞済】

〘名〙 聞きとどけること。承諾すること。
※歌舞伎・東海道四谷怪談(1825)大詰高野の家へ、仕官の願ひ、それがこの節聞済(キキズ)みあって」

きき‐すま・す【聞済】

〘他サ四〙 残らず聞く。ことごとく聞いてしまう。
太平記(14C後)一七「此の謀、いかなる野心の者か京都へ告げたりけん、将軍之を聞きすましてげれば」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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