羽触(読み)はぶれ

精選版 日本国語大辞典 「羽触」の意味・読み・例文・類語

は‐ぶれ【羽触】

〘名〙 はばたいた羽が物に触れること。はふり。
万葉(8C後)一九・四一九二「遙(は)ろ遙ろに 鳴くほととぎす 立ちくくと 羽触(はぶれ)に散らす 藤なみの 花なつかしみ」
※北岡文庫本治承二年三月十五日権禰宜重保別雷社歌合(1178)「心ありて花にはうつれ鶯のはふれに散るも惜しき匂ひを〈藤原永範〉」
[補注]万葉集の例は、古く「触る」に四段活用があったところから、「はふり」とよむ説もある。

は‐ふり【羽触】

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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