羽掻(読み)はねがき

精選版 日本国語大辞典 「羽掻」の意味・読み・例文・類語

はね‐がき【羽掻】

〘名〙 鳥のはばたくこと。一説に、自分の羽をくちばしでしごくこと。多く鴫(しぎ)にいう。はがき
古今(905‐914)恋五・七六一「暁の鴫のはねがき百(もも)はがき君が来ぬ夜は我れぞ数かく〈よみ人しらず〉」

はね‐か・く【羽掻】

連語〙 鳥がはばたく。一説に、くちばしで自分の羽をしごく。多く鴫(しぎ)にいう。
拾遺(1005‐07頃か)恋二・七二四「ももはがきはねかく鴫も我が如くあしたわびしき数はまさらじ〈紀貫之〉」

は‐がき【羽掻】

〘名〙 鳥がその羽をくちばしでしごくこと。はねがき。
赤染衛門集(11C中)「かくからに暫しとつつむ物ながら鴫のはがきのつらきけさかな」

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