美袋村(読み)みなぎむら

日本歴史地名大系 「美袋村」の解説

美袋村
みなぎむら

[現在地名]総社市美袋

日羽ひわ村の西、蛇行する高梁たかはし川の左岸に沿い、南部を通る松山まつやま往来宿駅本陣も置かれた。文明一四年(一四八二)八月一三日の山田具忠書状(東寺百合文書)によると、戦乱によって同年四月に「東持寺領みなき庄」庄主が討たれている。将軍足利氏の菩提寺であった京都等持とうじ(跡地は現中京区)領の「みなき庄」が一帯に成立していたと推定される。「備中集成志」などによれば大渡おおわたり城があり、永正年間(一五〇四―二一)田辺高倫が居城、天正三年(一五七五)結城忠秀が小早川隆景の圧迫をうけ児島こじまへ退却したという。

寛永備中国絵図では高三三四石余で松山藩領。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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