美浦(読み)みほ

改訂新版 世界大百科事典 「美浦」の意味・わかりやすい解説

美浦[村] (みほ)

茨城県南部,稲敷郡の村。人口1万7299(2010)。霞ヶ浦南岸にあり,筑波稲敷台地の末端を占める。江戸時代には霞ヶ浦を利用した水運業が発達し,米など農産物集散地としてにぎわった。霞ヶ浦の水上交通や内水面漁業は昭和30年代ころまで重要な役割を果たしたが,その後水質汚染などによって衰えた。霞ヶ浦沿岸や余郷入(よごういり)干拓地に広がる水田を中心とする純農村であるが,1978年中央競馬会の美浦トレーニングセンターが開設され,1975-78年に約5000人の人口流入があった。工場誘致も進められ,電子工場,農機工場が操業している。1879年に日本人の手で初めて発掘された陸平(おかだいら)貝塚がある。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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