美浜(町)(和歌山県)(読み)みはま

日本大百科全書(ニッポニカ) 「美浜(町)(和歌山県)」の意味・わかりやすい解説

美浜(町)(和歌山県)
みはま

和歌山県中部、日高(ひだか)郡にある町。1954年(昭和29)松原、和田、三尾(みお)の3村が合併、町制を施行して成立。紀伊水道に面して6キロメートルにわたって大松原があり、町名はこれによる。煙樹ヶ浜(えんじゅがはま)とよばれ、西端の日ノ御埼(ひのみさき)とともに煙樹海岸県立自然公園域。三尾は明治時代にカナダ西海岸への移民が多く、帰国した人々によって建てられた洋風の住宅などがあり、アメリカ村として知られる。海岸には弁天島(海猫島)や汐吹(しおふき)岩、和田の御崎(みさき)神社、吉原御坊(ごぼう)跡などがある。稲作とハウスキュウリなどの施設園芸や沿岸漁業が行われる。面積12.77平方キロメートル、人口6867(2020)。

[小池洋一]

『『美浜町史』全3巻(1984~1991・美浜町)』


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