美川町(読み)みかわまち

日本歴史地名大系 「美川町」の解説

美川町
みかわまち

面積:九・一二平方キロ

石川郡北西端の手取川河口に位置し、西は日本海に臨む。東は松任まつとう市・川北かわきた町に接し、石川郡二町五村から分離した飛地となっており、南は根上ねあがり町に接する。町域内を北陸自動車道とJR北陸本線が縦貫する。手取川の氾濫原末端という地理的条件から古墳時代以前の遺跡検出例はない。古代には手取川本流(現在の河道と異なる)を境に、北は越前国加賀郡、南は同国江沼えぬま郡に分れ、弘仁一四年(八二三)の加賀立国後は加賀郡南半が石川郡、江沼郡北半が能美郡となった(「日本紀略」同年六月四日条)。手取川本流河道の変遷については諸説があるが、現在の本流より北の比楽ひらか(現在の北川付近か)、ないし一時的には大慶寺だいぎようじ川付近に河道があったと考えられ、のち現在の河道に近いみなと(南川)と比楽河に分流したとされる(川北村史)

美川町
みかわちよう

面積:七六・六二平方キロ

玖珂郡北寄り中央部の町で、北はにしき町・本郷ほんごう村・美和みわ町、南は周東しゆうとう町・岩国市と接する。町内北西部から東南部へ錦川が流れ、それに沿って国鉄岩日線、国道一八七号が通り、町域を二分する。集落も錦川沿いに集まるが、支流根笠ねかさ川沿いにも谷が開け、集落が点在する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報