罷申(読み)まかりもうし

精選版 日本国語大辞典 「罷申」の意味・読み・例文・類語

まかり‐もうし ‥まうし【罷申】

〘名〙
① 大宰府官・国司などの地方官任地赴任の時、参内して、御暇(おいとま)を申しあげること。
侍中群要(1071か)九「受領罷申 奏罷申御簾之時着給御直衣御冠云々」
貴人に別れの挨拶(あいさつ)を申しあげること。また、いとまごい。
※天理本金剛般若経集験記平安初期点(850頃)「嘉会即ち府君に辞(マカリマヲシ)す」

まかり‐もう・す ‥まうす【罷申】

〘自サ四〙 貴人に退去することを申しあげて、暇乞(いとまご)いをする。また、単に、暇乞いをする。
書紀(720)景行四〇年一〇月(熱田本訓)「倭姫命(やまとひめのみこと)に辞(マカリ申)たまひて曰(のたま)はく」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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