繰出歩(読み)くりだしあゆみ

精選版 日本国語大辞典 「繰出歩」の意味・読み・例文・類語

くりだし‐あゆみ【繰出歩】

〘名〙 遊女が抱えの娼家から揚屋まで道中するときの歩き方。繰出(くりだし)④の要領で、京都島原では内八文字、江戸吉原では外八文字に歩いた。
浮世草子・浮世栄花一代男(1693)一「此御の字は古今の太夫職にして、くり出し歩(アユミ)の本道中美形の山更に動きて、外の女郎は麓の椿とはなりぬ」

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