緩るか(読み)ユルルカ

デジタル大辞泉 「緩るか」の意味・読み・例文・類語

ゆる‐るか【緩るか】

[形動ナリ]ゆるらか」に同じ。
琵琶風香調ふかうてう―に弾き鳴らしたる」〈更級

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精選版 日本国語大辞典 「緩るか」の意味・読み・例文・類語

ゆる‐るか【緩るか】

〘形動〙
蜻蛉(974頃)下「なよよかなる直衣、しほれよいほどなるかいねりのうちきひとかさね、たれながら帯ゆるるかにて、あゆみいづるに」
※枕(10C終)二三「月も日もかはりゆけどもひさにふる三室の山といふことを、いとゆるるかにうちいだし給へる」
更級日記(1059頃)「琵琶の風香調ゆるるかに弾き鳴らしたる、いといみじく聞ゆるに」
※能因本枕(10C終)四三「そばのかたに、髪のうちたたなはりてゆるるかなるほど、ながさおしはかられたるに」
書紀(720)推古一二年四月(岩崎本平安中期訓)「賢に遇ひて自らに寛(ユルルカ)なり」

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