網野郷(読み)あみのごう

日本歴史地名大系 「網野郷」の解説

網野郷
あみのごう

網を「和名抄」高山寺本は「」、刊本は「納」に作る。両本とも訓を欠く。「延喜式」神名帳に記される「野神社」(武田本はアミノ、九条本はアムノと訓ずる)網野村(現竹野郡網野町)にある。

郷名の初見は、天平勝宝四年(七五二)一〇月二五日付造東大寺司牒(正倉院文書)で、「丹後国伍拾戸竹野郡網野郷」とあり、この時網野郷五〇戸が東大寺家雑用料として封ぜられている。のち天暦四年(九五〇)一一月二〇日付東大寺封戸荘園并寺用帳(東南院文書)にも、

<資料は省略されています>

と記され、引き続いて東大寺の封戸であったことがわかる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android