デジタル大辞泉
「綱手」の意味・読み・例文・類語
つな‐で【綱手】
《古くは「つなて」とも》船につないで引く綱。ひきづな。
「人言はしましそ我妹―引く海ゆまさりて深くしそ思ふ」〈万・二四三八〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
つな‐で【綱手】
〘名〙 (古くは「つなて」) 船につないで引く綱。また、
大船が
小船を曳航するために用いる綱。多く麻綱を用いる。
川船が川を上るとき船の
中央に立てた引柱の上につけて
陸上から引く綱をもいう。引き綱。
綱手縄。
※
万葉(8C後)一一・二四三八「人言は暫
(しま)しそ吾妹
(わぎも)縄手(つなて)引く海ゆまさりて深くしそ思ふ」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報