経書堂(読み)きようかくどう

日本歴史地名大系 「経書堂」の解説

経書堂
きようかくどう

[現在地名]東山区清水二丁目

三年さんねん坂の角の地を占める。清水寺の塔頭。正しくは来迎らいこう院というが、本堂の経書堂の名で江戸時代の地誌類の多くに記される。経書堂の名は「出来斎京土産」に「此堂の僧は経木に法華経の文を書てたむけとす。諸人これに経文をかゝせて散銭を布施し、堂の前にて亡者に手向て結縁す」とあるこの寺の信仰習俗に基づくと考えられるが、「拾遺都名所図会」(天明七年刊)などはここを聖徳太子の写経所の跡とする。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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