細胞状構造(読み)さいぼうじょうこうぞう(英語表記)cellular structure

岩石学辞典 「細胞状構造」の解説

細胞状構造

無数の空洞の存在で特徴付けられる構造に対して付けられた名称堆積岩火山岩に用いられる.空洞は各々つながっていてもつながっていなくても構わない.空洞の大きさは細孔気孔)より大きく,洞穴よりも小さいもの.火山岩の場合には,岩石固結する際にガスの逸出によって非常に多孔質となり,気泡の間の隔壁を作る熔岩細胞膜のように薄くなって生じた構造[Cayeux : 1935, 片山ほか : 1970, Robert, et al. : 1983].

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android