紋付・紋附(読み)もんつき

精選版 日本国語大辞典 「紋付・紋附」の意味・読み・例文・類語

もん‐つき【紋付・紋附】

〘名〙
① 紋所がついていること。また、そのもの。
※俳諧・西鶴大矢数(1681)第二二「秋の夜もかつきといへば寝ずの番 これ紋付の衣うつをと」
② 紋のついた礼装用の和服紋服。五つ紋を正式なものとし、略式に一つ紋と三つ紋とがある。
※談義本・根無草(1763‐69)後「宝引の糸の千条にわかれ、紋付の数の百箇に替るが如く」
③ (常に紋付の羽織を着ているところから) 大坂で、高級売春婦をいう。
④ (翼の白斑が目だつところからいう) 鳥、鶲(ひたき)のこと。《季・秋》

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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