約やか(読み)つづまやか

精選版 日本国語大辞典 「約やか」の意味・読み・例文・類語

つづま‐やか【約やか】

〘形動〙 (「やか」は接尾語。「つつまやか」とも)
① ちぢまって狭く小さいさま。〔書陵部本名義抄(1081頃)〕
② 簡略であるさま。また、簡潔で要を得ているさま。
※大慈恩寺三蔵法師伝承徳三年点(1099)七「理微(ふか)く言約(ツツマヤカ)なり」
③ むだやぜいたくをはぶくさま。倹約するさま。質素。
徒然草(1331頃)一八「人は己をつづまやかにし、奢りを退けて、財をもたず、世をむさぼらざらんぞ、いみじかるべき」
態度気持などがひかえめでつつしみ深いさま。つつましやか。
評判記・色道大鏡(1678)一「男によらず、女によらず、功者にして、物ごとしなしのつづまやかにととのふる」
⑤ こまごまとしているさま。
仮名草子・ねごと草(1662)下「つづまやかなる御ふもじ、まことにまことにかたじけなしといはんとすれど」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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