糸繰(読み)いとくり

精選版 日本国語大辞典 「糸繰」の意味・読み・例文・類語

いと‐くり【糸繰】

〘名〙
① 繭、綿花などから糸を引き出すこと。また、その仕事をする人。
咄本・私可多咄(1671)三「をりとのやの糸くりをも都の手ふりといふと、こたへし」
※社会百面相(1902)〈内田魯庵〉電影「桑摘(くはつみ)や糸繰(イトクリ)内職でも稼いどるでせう」
② =いとわく(糸枠)〔和英語林集成(初版)(1867)〕
植物おだまき(苧環)」の異名。《季・春》〔語彙(1871‐84)〕
昆虫くつわむし(轡虫)」の異名。〔物類称呼(1775)〕
⑤ 鳥「ちどり(千鳥)」の異名。〔和訓栞後編(1887)〕
⑥ 魚「いとよりだい(糸撚鯛)」の異名。

いと‐く・る【糸繰】

〘自ラ四〙 繭、綿などから糸を引き出す。〔色葉字類抄(1177‐81)〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「糸繰」の解説

糸繰 (イトクリ)

植物。キンポウゲ科の多年草,園芸植物。オダマキ別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報