糸偏(読み)イトヘン

デジタル大辞泉 「糸偏」の意味・読み・例文・類語

いと‐へん【糸偏】

漢字の偏の一。「綿」「織」などの「糸」の称。
紡績合繊織布などの繊維産業のこと。また、その株。「糸偏景気」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「糸偏」の意味・読み・例文・類語

いと‐へん【糸偏】

〘名〙
① 漢字の偏の一つ。「紅」「絹」などの「糸」の部分。糸偏の字は字典では糸部に属する。
※報恩録(1474)上「綴者補也、又糸扁(イトへン)心字の意也」
② (「約」が糸偏であるところから) 約束の意の隠語
※談義本・つれづれ睟か川(1783)四「大切なる金出した糸偏(イトヘン)なれば」
③ 繊維関係の株。また、広く繊維関係の産業俗称鉄鋼、金属関係の株や産業を「金へん」と呼ぶのに対する。
※めし(1950‐51)〈林芙美子日常「糸へん、金へんという、流行言葉も」

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