朝日日本歴史人物事典 「粕谷義三」の解説
粕谷義三
生年:慶応2.8.15(1866.9.23)
明治から昭和期の政党政治家。名主橋本要作,とりの長男として武蔵国入間郡藤沢村(埼玉県入間市上藤沢)に出生。漢学塾に学び村吏,郡吏を経て明治19(1886)年渡米,ミシガン大学でバチェラー・オブ・ロー(法学士)の学位取得。帰国後『自由新聞』記者となり,また24年入間郡扇町屋(入間市)の粕谷家の養子となった。県会副議長などを務めたのち,第5回総選挙から12回衆院議員に当選。立憲政友会に所属し,その埼玉支部長となる。大正9(1910)年衆院副議長,12年から昭和2(1927)年まで同議長。武蔵野銀行重役となるなど実業界でも活躍。書をよくし,雅号を竹堂という。<参考文献>関柢二編『竹堂粕谷義三伝』
(村瀬信一)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報