粕谷村(読み)かすやむら

日本歴史地名大系 「粕谷村」の解説

粕谷村
かすやむら

[現在地名]世田谷区粕谷一―四丁目・上祖師谷かみそしがや一丁目・千歳台ちとせだい六丁目・八幡山はちまんやま二―三丁目

八幡山村の西にあり、多摩郡に属する。品川用水が北の烏山からすやま村より入り、南の廻り沢めぐりさわ村へと流れる。「武蔵名勝図会」によれば、糟谷村とも書き、鎌倉時代に糟谷三郎兼時がこの地に居住したことが村名の起源となったという。田園簿には記載がない。元禄郷帳では粕谷村とあり、高八五石余。幕府領(「風土記稿」・旧高旧領取調帳)。明和九年(一七七二)の甲州道中内藤新宿再開後、同宿の定助郷を勤めた(「内藤新宿助郷村々定書」渡辺家文書)。鷹場組合村では文化五年(一八〇八)以後下北沢村組合に編入されるが、天保九年(一八三八)に三卿清水家の鷹場負担をめぐって組内の下北沢しもきたざわ村ほか一一ヵ村と対立

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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