米子硫黄鉱山(読み)よなこいおうこうざん

日本歴史地名大系 「米子硫黄鉱山」の解説

米子硫黄鉱山
よなこいおうこうざん

[現在地名]須坂市米子町

米子村東南部四阿あずまや山カルデラ内の硫黄を採掘。「続日本紀」和銅六年(七一三)五月の条に「又令大倭・参河献雲母(中略)信濃石硫黄」と記すが、米子鉱山の鷹ノ目などの硫黄塊が、和銅の記事にあたるかは不詳。しかし、四阿山信仰からは比較的早く知られたと推測できる。

「米子鉱山沿革年表」では、寛永年間(一六二四―四四)請負運上稼行し、宝永年間(一七〇四―一一)米子村の竹前権兵衛が運上金三〇両ほどで請け負い、享保四年(一七一九)鷹ノ目硫黄五千貫を幕府に納め、一千六〇〇両を下付されたという(上高井誌)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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