米倉山(読み)こめくらやま

日本歴史地名大系 「米倉山」の解説

米倉山
こめくらやま

曾根そね丘陵のほぼ中央、下向山の佐久しもむこうやまのさく集落西方に位置する標高三八〇・八メートルの独立丘。東西滝戸たきど川と七覚しつかく川が流下する。「甲斐国志」は、往古に官米の貯蔵庫が置かれたことに山名が由来し、小田原北条・徳川両氏が甲斐の領有をめぐって争った天正一〇年(一五八二)にも兵糧米が蓄えられたと述べる。山頂付近に菖蒲しようぶ池とよばれる湧水がある。

〔米倉山遺跡群〕

甲府地域テクノポリス開発構想に伴い昭和六一年(一九八六)に実施された遺跡分布調査では、山頂部および東麓を中心として、旧石器時代から平安時代の遺跡九ヵ所と一〇基を超える古墳の存在が確認された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android