簀・簾(読み)す

精選版 日本国語大辞典 「簀・簾」の意味・読み・例文・類語

す【簀・簾】

〘名〙
① (簀) 細板(ほそいた)割竹(わりだけ)、または葦などを併列して、糸で粗く編んだ敷物。むしろ。
延喜式(927)三二「輿籠四脚。〈納供神物〉簀(す)四枚〈置供物料〉」
大和(947‐957頃)御巫本附載「さてこの男、簀子によびのぼせて、女どもはすのうへに集まりて」
すだれ。たれす。
法隆寺伽藍縁起并流記資財帳‐天平一九年(747)「黒葛編簀陸拾枚 串簀伍枚」
源氏(1001‐14頃)帚木「男いたくめでてすのもとにあゆみきて」
③ 馬の尾の毛、または銅線(はりがね)のような細いもので、縦横に編んだもの。水こしに用いる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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