箕作省吾誕生地(読み)みつくりしようごたんじようち

日本歴史地名大系 「箕作省吾誕生地」の解説

箕作省吾誕生地
みつくりしようごたんじようち

[現在地名]水沢川原小路

地理学者箕作省吾は文政四年(一八二一)川原かわら小路の留守氏家臣佐々木佐衛治の次男として生れた。一六歳の頃まで水沢の蘭医坂野長安について漢学蘭学を学び、さらに江戸・京都に遊学、その傍ら畿内・西国の諸地方を歴遊、名山大川跋渉し、名勝古跡を探り、地勢・交通・産業・風俗を調べ、地理学の素養を身につけた。その後、美作津山藩士蘭学者箕作阮甫に入門、才学を愛されて阮甫の養子となり、「新製輿地全図」(世界地図)・「坤輿図識(世界地理)・「坤輿図識補」を発刊した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android