箋・籤(読み)せん

精選版 日本国語大辞典 「箋・籤」の意味・読み・例文・類語

せん【箋・籤】

〘名〙 書籍の題名、または、年号などを記して、巻子本の軸や帙簀(ちす)の紐に結びつけたり、書籍中に、その上端を挿入した札(ふだ)。上端に穴をあけて紐を通したり、蝶つがいに作ったものもある。中国からの伝来で、木・竹・檀紙・色のある厚い紙などを用いた。前漢の劉歆(りゅうきん)の「西京雑記」には「秘閣の図書は牙籤を用いた」とみえる。〔二十巻本和名抄(934頃)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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