牙籤(読み)がせん

精選版 日本国語大辞典 「牙籤」の意味・読み・例文・類語

が‐せん【牙籤】

〘名〙
象牙で作った小札。書名を書いて、棚に積んだ書籍などにはさむ。転じて、書籍をもいう。
正倉院文書‐天平勝宝五年(753)九月四日・経疏出納帳「合参拾弐巻〈略〉牙籤二枚」
東京新繁昌記(1874‐76)〈服部誠一〉二「喇々(〈注〉ばたばた)牙籤(〈注〉ショモツ)を叩く者は書舗の掃除也」 〔旧唐書‐経籍志・下〕
書物の帙(ちつ)を閉じるために、こはぜかけにかけて用いる象牙製の爪形のもの。象牙のこはぜ。釦鈕(こうちゅう)

げ‐せん【牙籤】

〘名〙 象牙でつくった小さい札。書名を書いて、書物や巻き物などの帙(ちつ)の外につけたりして、目じるしとするもの。がせん。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「牙籤」の意味・読み・例文・類語

げ‐せん【牙×籤】

象牙製の小さい札。書名を記して書物のちつの外に下げて目印とするもの。がせん。

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