筑紫道記(読み)つくしみちのき

日本歴史地名大系 「筑紫道記」の解説

筑紫道記
つくしみちのき

一巻

別称 筑紫紀行 宗祇

成立 文明一二年

分類 紀行

解説 大内氏に招かれた宗祇が、九月六日山口を立ち筑前大宰府・博多箱崎などを巡り、赤間関より長門大嶺庄に杉美作入道を訪れ、一〇月再び山口に戻った折の日記

活字本群書類従」第一八輯

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

山川 日本史小辞典 改訂新版 「筑紫道記」の解説

筑紫道記
つくしみちのき

「筑紫紀行」とも。室町時代の紀行。宗祇(そうぎ)著。1480年(文明12)大内政弘の招きで山口に滞在していた著者が,筑紫大宰府を訪れたときの記。下関赤間神宮では平家滅亡の跡をしのび,観世音寺筥崎宮志賀島香椎宮・宗像社を訪ね,各地で連歌の座をもつ名所探訪の旅であった。発句20句,和歌20首を含む。「群書類従」「新日本古典文学大系」所収。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報