筑紫箙(読み)ツクシエビラ

デジタル大辞泉 「筑紫箙」の意味・読み・例文・類語

つくし‐えびら【×筑紫×箙】

木材を曲げたり、水牛つのなどで作った軽便な。主に北九州で用いられた。

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精選版 日本国語大辞典 「筑紫箙」の意味・読み・例文・類語

つくし‐えびら【筑紫箙】

〘名〙 北九州の猟師が用いた矢の容納具。ときに武士も用いた。竹箙に似せて木を削り曲げ、中央に板をあてて方立(ほうだて)とし、端(はたて)はそのまま長く延長して組違えとして仕立てたもの。

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世界大百科事典(旧版)内の筑紫箙の言及

【箙】より

…箭は五五二十五,四五二十,四四十六隻数を重ね列にして四角形に,そのうち尖(とが)り箭2隻,鏑(かぶら)矢2隻を差す。箙は材質・形状・用途により,逆頰箙(さかづらえびら),革箙,葛箙,竹箙,柳箙,塗箙,指箙,筑紫箙,狩箙などに分けられる。逆頰箙は方立,蔓などを熊毛(くまげ)をさかさに上向きにして包む。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」