竹笠(読み)たけがさ

精選版 日本国語大辞典 「竹笠」の意味・読み・例文・類語

たけ‐がさ【竹笠】

〘名〙
① 薄くそぎ割った竹や竹の皮を網代(あじろ)に組んで作った笠。
古今著聞集(1254)一二「しげどうの弓に、のやおひて、竹笠をきたりけり
紋所の名。①を図案化したもの。
浄瑠璃・曾我五人兄弟(1699頃)紋尽し「竹笠は名も高橋の紋所」

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普及版 字通 「竹笠」の読み・字形・画数・意味

【竹笠】ちくりゆう

竹の笠。

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世界大百科事典(旧版)内の竹笠の言及

【笠】より

…江戸時代に入ると,形,材質の違いから,また身分,職業,用途によってさまざまな種類の笠が生まれ,武士はもとより町人,農民など男女を問わず広く用いられた。材料から藺笠,菅笠,竹笠,檜(ひ)笠,藤笠などと呼ばれ,製作上からは編笠,縫笠,組笠,網代(あじろ)笠,塗笠,張笠,綾藺笠などがあった。形の上から平笠,尖(とがり)笠,褄折(つまおり)笠,桔梗(ききよう)笠などがあり,用途上から雨笠,陽笠,祭りや踊りに用いる花笠,戦陣で下級武士のかぶった陣笠や騎射に用いた騎射笠などと呼ばれるものがあった。…

※「竹笠」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」