20世紀日本人名事典 「竹久 夢二」の解説
竹久 夢二
タケヒサ ユメジ
- 生年
- 明治17(1884)年9月16日
- 没年
- 昭和9(1934)年9月1日
- 出生地
- 岡山県邑久郡本庄村(現・邑久町)
- 本名
- 竹久 茂次郎
- 学歴〔年〕
- 早稲田実業専攻科中退
- 経歴
- 一時文学の道を目ざすが絵画に転じ、藤島武二の作品にあこがれ号を夢二とする。平民新聞の諷刺画で知られ、24歳のとき結婚した最初の妻・他万喜(たまき)らをモデルに眼の大きな女性を描き、夢二の美人画として一世を風靡した。昭和6〜8年欧米に旅行。代表作に「切支丹破天連渡来之図」、詩画集に「夢二画集」「どんたく」「昼夜帯」「露台薄暮」、詩歌集に「歌時計」「夢のふるさと」などがある。ポスターなどのグラフィック・デザインにもすぐれたものがある。没後もファン層は厚く、ドラマや映画にしばしば取り上げられている。平成6年には油彩画が、9年には日本画一点が、11年には商業デザイン450点が新たに発見された。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報