昼夜帯(読み)ちゅうやおび

精選版 日本国語大辞典 「昼夜帯」の意味・読み・例文・類語

ちゅうや‐おび チウヤ‥【昼夜帯】

〘名〙 表と裏を違う布で縫い合わせた女帯もと黒繻子に白い裏地を付けたので、昼夜にたとえていう。くじら帯。
洒落本・竜虎問答(1779)「昼夜(チウヤ)おびは、昼夜仕(ちうやじ)まひより思ひ付」

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デジタル大辞泉 「昼夜帯」の意味・読み・例文・類語

ちゅうや‐おび〔チウヤ‐〕【昼夜帯】

表と裏を異なる布で仕立てた女帯。もと、黒ビロードと白繻子しろじゅすとを合わせて作られたところから、白と黒を昼と夜にたとえてできた語。鯨帯くじらおび。腹合わせ帯。

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世界大百科事典(旧版)内の昼夜帯の言及

【帯】より

…( 図)腹合せ帯長さ4m,幅30.5cmに芯を入れて毛抜(けぬき)仕立てとし両面使用できる。片面を黒繻子とした昼夜(ちゆうや)帯(鯨帯とも)は江戸中期から大正時代まで丸帯とともに女帯の代表であった。両面をやわらかい塩瀬羽二重などで仕立てたものは帛紗(ふくさ)帯と呼んだ。…

※「昼夜帯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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