竜頭鷁首船

山川 日本史小辞典 改訂新版 「竜頭鷁首船」の解説

竜頭鷁首船
りょうとうげきすのふね

「りゅうとうげきしゅのふね」とも。神秘的な霊力が風水の難をさけるという竜や想像上の水鳥の鷁を船首装飾とした2艘1対の船。貴族が乗って遊興するための船ではなく,朝覲(ちょうきん)や寺社などへの行幸,その他朝儀,寺社供養などの行事に楽人10人ほどと棹郎(とうろう)(船頭)4人が乗り,池で楽をかなでる楽船として用いられた。「駒競(こまくらべ)行幸絵巻」「紫式部日記絵巻」などに描かれる。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android