日本大百科全書(ニッポニカ) 「竜口(神奈川県)」の意味・わかりやすい解説 竜口(神奈川県)たつのくち 「竜ノ口」とも書く。神奈川県藤沢市(ふじさわし)片瀬の一部、日蓮(にちれん)宗竜口寺(りゅうこうじ)付近をいう。ここはかつて鎌倉の西の入口にあたり、鎌倉時代に幕府が設けていた刑場の一つ。1271年(文永8)に日蓮が『立正安国論(りっしょうあんこくろん)』の建白によって斬罪(ざんざい)に処せられそうになった竜口法難の地で、毎年9月中旬、日蓮法難記念法会(ほうえ)には全国から信者が集まる。また1275年(建治1)元(げん)使杜世忠(とせいちゅう)らが首をはねられたことでも有名。[浅香幸雄][参照項目] | 片瀬 | 藤沢(市) | 竜口寺 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例