空素沼(読み)からすぬま

日本歴史地名大系 「空素沼」の解説

空素沼
からすぬま

[現在地名]秋田市寺内空素沼

高清水たかしみず丘陵北方、丘陵に刻まれた谷の頭部にある。この谷はかつて草生津くそうづ川の一支流として東北東に流れていたと思われるが、砂丘の移動によりせき止められ、沼となった。烏沼とも記し、古くは狼沢おいぬさわと伝える。「寺内名所記」(亀井家蔵)に「古四王の宮より五丁余子の方、両津山より四丁計り卯辰の方に狼沢といふ処あり。これ元禄年中迄田地三百刈余ありて其用水堤ありけるに此水深くなるにつれて烏ケ池の水涸れて三ケ年にして沢おしなべて沼となる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android