積木くずし(読み)つみきくずし

知恵蔵mini 「積木くずし」の解説

積木くずし

非行に走った娘と、それを更生させるまでの両親の格闘の日々をつづった俳優・穂積隆信の体験記。1982年に出版され、300万部を超える大ベストセラーとなった。翌83年にTBSで連続ドラマ化され、穂積の娘役を高部知子が熱演し、最終回には民放ドラマ歴代最高視聴率の45.3%(関東地区)を記録。同年には映画も公開され、非行の代名詞となるほどの社会現象を巻き起こした。しかし、この「積み木くずし」のブームによって再び娘が非行に走り、一家は崩壊。夫婦の離婚、妻の自殺、娘の突然死といった、家族のその後がつづられた続編が出版された。この続編は2005年、フジテレビにて安達祐実を娘役とし、ドラマ化された。12年、一連のシリーズの完結作「積木くずし最終章」が出版され、11月23、24日に2夜連続スペシャルドラマ(午後9時)として同局で放送されることが決定。妻子死後に判明した一家の真実に迫る今作では、娘を成海璃子、父親を中村雅俊、母親を高島礼子が演じる。

(2012-11-6)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android