稲虫送(読み)いなむしおくり

精選版 日本国語大辞典 「稲虫送」の意味・読み・例文・類語

いなむし‐おくり【稲虫送】

〘名〙 稲の害虫駆除まじない。多く、稲穂の出るころ、夜、松明(たいまつ)をともし、鉦(かね)太鼓を打ち鳴らし、法螺貝(ほらがい)を吹くなどして、たんぼの間を回り歩くもの。いなごの化身だといわれる斎藤実盛(さねもり)人形や馬の形などをわらで作って、これを村外に追放する場合もある。実盛送り。虫送り。田虫送り。いねむしおくり。《季・秋》

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