稲木郷(読み)いなきごう

日本歴史地名大系 「稲木郷」の解説

稲木郷
いなきごう

和名抄」東急本・元和古活字本は「以奈木」と訓を付す。郷域について、「大日本地名辞書」は、現江南市南東部をあてる。「日本地理志料」は「亘寄木、安良、東大海道、西大海道、今市場、北野、尾、余野、山王、前野諸邑、称稲置荘、又高雄荘、是其地也」とし、「大日本地名辞書」とほぼ同様である。

中世稲木庄は、平安時代末、丹羽郡司良峯高光が私領を長講堂に寄進したことに始まる(良峯系図)。室町時代の史料には一七ヵ郷があったとあり、柏森かしわもり(現丹羽郡扶桑町)が荘内に含まれていたことが知られる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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