稲島村(読み)いなじまむら

日本歴史地名大系 「稲島村」の解説

稲島村
いなじまむら

[現在地名]稲沢市稲島町・稲島法成寺いなじまほうじようじ

村の東に大江おおえ川が流れ、村の中央やや西南本郷北東東畑ひがしばた、東に法成寺、南西江越えごしの支郷があり、大江川の東に稲島新田がある(天保村絵図)。東は次郎丸じろまる村・国府宮こうのみや村に接する。

妙興寺文書によると、貞治六年(一三六七)高階直経らが妙興みようこう寺に田地を売却した売券に「尾張国中嶋(郡)寺本法城寺内田地事」とみえ法城寺ほうじようじや応安元年(一三六八)禅光らが妙興寺に中島郡内寺本法城てらもとほうじよう内の田畑を寄進した寄進状に「一所 壱段小田江越」とみえ、大永―享禄(一五二一―三二)頃の長野万徳寺領年貢帳(万徳寺文書)に「いなしま」とみえ、天正一〇年(一五八二)の同年貢帳にみえる「いし畠」は石畑いしばたで現字名として残っている。

稲島村
とうじまむら

[現在地名]巻町稲島

角田かくだ山の東麓にある。東も丘陵地であり、その間の比較的高所に位置する。北方上堰うわせき潟があり、布目ぬのめ村の南西にあたる。元和四年(一六一八)長岡藩知行目録に「島村」とあり、高一六一石三斗余。正保国絵図は一九一石余とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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