秋風立つ(読み)あきかぜたつ

精選版 日本国語大辞典 「秋風立つ」の意味・読み・例文・類語

あきかぜ【秋風】 立(た)

秋風が吹き始める。秋のおとずれにいう。
万葉(8C後)一一・二六二六「古衣(ふるころも)打棄(うつつ)る人は秋風之立来(あきかぜのたちくる)時にもの思ふものそ」
② (「秋」を「飽き」に通わして) 男女間の愛情が薄らぐ。いやけがさす。
評判記秘伝書(1655頃)又かへりいけんの事「かならず、さやうの秋風たつときは。いろいろのむりを、いひかくるものなり」

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