福見教会(読み)ふくみきようかい

日本歴史地名大系 「福見教会」の解説

福見教会
ふくみきようかい

[現在地名]奈良尾町岩瀬浦郷 福見

奈良尾港の北岸にあるカトリック教会。寛政一一年(一七九九)大村領内の黒崎くろさき(現外海町)から福見に五人のキリシタンと考えられる百姓(幸作五八歳・りく五四歳・乙右衛門一八歳ら)が移住したとされる(奈良尾村郷土誌)。安政三年(一八五六)外海の三重そとめのみえ樫山かしやま(現長崎市)の茂重騒動のときも外海キリシタンが移住したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の福見教会の言及

【奈良尾[町]】より

…奈良尾神社のアコウ(天)は樹齢600年といわれる巨樹で,地上7mで二大根幹に分かれ,その間を参道が通る。若松瀬戸や五島灘を見渡す米山展望台,大正初期に建てられた福見教会,遠見番岳北麓の芦山(ろざん)の滝がある。奈良尾港には長崎からフェリーが通じ,上五島への南の玄関口となっている。…

※「福見教会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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