福居町(読み)ふくいちよう

日本歴史地名大系 「福居町」の解説

福居町
ふくいちよう

[現在地名]上野市福居町

西大手門から南進する西之立にしのたて町と二之町にのまち筋が交わる十字路から東西に各約一町ほどの町。二之町筋の西にあたるので、はじめ二之西町といわれたが、延宝七年(一六七九)六月一一日福井ふくい町と改称(統集懐録)福井・福居は吉字を選んだのである。十字路の南角に米問屋森川六郎右衛門、北西角に掛屋菊岡市左衛門(久米屋)の二豪商がいた。森川六郎右衛門は寛永一四年(一六三七)の記録に町年寄格の人物として登場する(宗国史)

福居町
ふくいまち

[現在地名]姫路市福居町

姫路城東の外曲輪に位置する町人町さかい町の東に南北に延びる町筋。福井町とも書いた。印南いなみ郡福居村の鋳物師が移住してきたことによるという説、白井清水といわれた地で「井の町」と称したのに「福」の字を冠したという説がある。慶長六年(一六〇一)の町割で成立。慶安二年―寛文七年(一六四九―六七)の侍屋敷新絵図に「井の町」のうちの「下井の町」とある。寛文七年―天和二年(一六六七―八二)の姫路城下図では「いの町」だが、元禄八年(一六九五)写の姫路城図に福井町とあり、この間に町名が変わった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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