禅衆(読み)ぜんしゅ

精選版 日本国語大辞典 「禅衆」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐しゅ【禅衆】

〘名〙 (「せんしゅ」「ぜんじゅ」とも)
法華堂常行堂で修行する僧侶禅侶(ぜんりょ)ともいう。
菅家文草(900頃)一一・吉祥院法華会願文「礼拝禅衆、開批法筵
源平盛衰記(14C前)九「其後は山門彌(いよいよ)荒果て、西塔院の禅衆(ゼンシュ)の外、止住の僧侶無りけり」
学衆(がくしゅ)より身分の低い僧侶。また、その集団
※東大寺続要録(1281‐1300頃)諸会篇「酉刻終、別当以下学徒禅衆皆令参堂

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普及版 字通 「禅衆」の読み・字形・画数・意味

【禅衆】ぜんしゆう

僧衆

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世界大百科事典(旧版)内の禅衆の言及

【院家】より

…以後,奈良,京都,比叡山,高野山などの門跡寺院には,門跡寺院の仏事や世俗のことを援助する院家があり,院家は学侶によって構成された。さらにこれらの院家のもとには,禅衆とか堂衆(方)とよばれる平民出身僧の子院が付属するようになり,寺院の封建制を一段と強めることになっていった。【堀池 春峰】。…

※「禅衆」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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