神谷町(読み)かみやちよう

日本歴史地名大系 「神谷町」の解説

神谷町
かみやちよう

[現在地名]港区虎ノ門とらのもん五丁目

葺手ふきで町の南に位置する大縄拝領屋敷。両側町で、東は天徳てんとく寺・同寺門前(広小路門前町)光明こうみよう寺・同寺門前・専光せんこう寺・大和高取藩植村家上屋敷、西は火事場見廻松平家屋敷・土屋家屋敷・但馬出石藩仙石家上屋敷、南は同上屋敷と西久保大養寺にしくぼだいようじ門前・御小姓組木下家屋敷。慶長一九年(一六一四)徳川家康の関東入部に従った御手廻中間の組頭たちが拝領した大縄組屋敷で、西久保田町と唱えていたが元禄九年(一六九六)大縄町屋敷となった。

神谷町
かみやまち

[現在地名]金沢市長町ながまち二―三丁目

帯刀たてわき町の南東部を北へ入り、たに町と交わったのちさらに北に延び、西へ折れて善照ぜんしよう坊北側のもと町に至る通りに沿った地子町で、東は武家地。文政六年(一八二三)以前はあな町・谷町を含む地域であった(「又新斎日録」加賀藩史料)町名は江戸時代初頭に神谷信濃守の屋敷があったことにちなむとする説がある(亀の尾の記)。神谷信濃守は前田利家取立ての家臣で知行高九千石に達し、信濃守に叙任された(金沢古蹟志)。元禄九年(一六九六)の書上(「片岡孫作筆録」加越能文庫)に町名の記載はない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「神谷町」の意味・わかりやすい解説

神谷町
かみやちょう

東京都港区北部の旧町名。現在の虎ノ門5丁目にあたる。商業住宅地区。西側の台地上は住宅地,東部を南北に走る桜田通りに沿って中小商店が並ぶ。東京地下鉄日比谷線神谷町駅がある。

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