神田(しんでん)(読み)しんでん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「神田(しんでん)」の意味・わかりやすい解説

神田(しんでん)
しんでん

(1)奈良・平安時代神社諸経費にあてるために設定された不輸租田。「みとしろ」(御刀代、御戸代)ともいう。特定田地を某社の神田として付近農民に賃租させる場合と、神戸(かんべ)の口分田(くぶんでん)をもってあてる場合とがあった。

(2)中世荘園制(しょうえんせい)下において、領主から年貢納入を免除された神社所有の田をいう。

[虎尾俊哉]

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