神井村(読み)かのいむら

日本歴史地名大系 「神井村」の解説

神井村
かのいむら

[現在地名]茂木町神井

鮎田あゆた村の北西さか川の支流神井川の流域に位置する。北は槻木つきのき村で、北東部を水戸と茂木を結ぶ往還が通る。中世には茂木保を構成する一郷で、史料には「神江」「かんの井」とも出る。承久四年(一二二二)二月二一日の茂木知基譲状写(茂木文書)によれば、その子知宣に譲られた。同郷は知宣から庶子に譲られたらしく、嫡子知盛の所領を安堵した正嘉二年(一二五八)一二月二日の将軍家政所下文(茂木文書)にはみえない。その後知盛の手に入り嫡子知氏に譲られた。以後神江郷は茂木氏嫡統の譲状にみえるが、郷内にある田・屋敷が庶子に譲られることはあった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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