社記・寺記(読み)しやき・じき

日本歴史地名大系 「社記・寺記」の解説

社記・寺記
しやき・じき

八〇巻(七五冊)

成立 慶応四年

原本 山梨県立図書館

解説 慶応四年(明治元年)の七月から一〇月にかけて甲州寺社総括職に提出された山梨県内神社・寺院由緒、伽藍・堂宇の規模什宝伝承などの書上書。巻一から巻二〇までが神社分でうち巻四が欠本、巻二一以降巻八〇まで寺院分で宗派別に記載される。うち巻二四―二六・巻三一が欠本。書名は書上書が製本されたあとの通称と考えられる。各冊ごとに内扉に「甲州寺社総轄職之印」の黒印が押されている。記述の内容は両記とも大体共通で、大社・大寺院などは比較的詳述、その他は簡略というように濃淡があるが、「甲斐国志」中の神社部・仏寺部とともに宗教史にとどまらず総合史料としての価値も高い。

活字本 山梨県立図書館刊甲斐国社記・寺記(四巻)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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