社山村(読み)やしろやまむら

日本歴史地名大系 「社山村」の解説

社山村
やしろやまむら

[現在地名]豊岡村社山

磐田原台地の北端近くに立地し、北は合代島ごうだいじま村。文亀元年(一五〇一)遠江支配をめぐって今川氏斯波氏との間で合戦となったが、その頃の状況を示していると思われる「宗長日記」に「社山に左衛門佐殿在城」とみえ斯波氏が社山から二俣ふたまた(現天竜市)へ追われたとある。永正一四年(一五一七)に今川氏親が遠州を平定した際にも同書に「社山・二俣」がみえる。天文一二年(一五四三)には孕石光尚が駿河・遠江の自己の所領を書改めているが、遠州では社山に約五〇貫文の知行を有していた(同年一二月一三日「孕石氏知行田数目録」孕石文書)。また永禄六年(一五六三)今川氏真が松井山城入道貞宗に宛行った所領のなかにも、「社山村」が含まれていた(同年一〇月二一日「今川氏真判物写」土佐国蠧簡集残篇)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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