社会的拘束(読み)しゃかいてきこうそく(英語表記)social constraint

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「社会的拘束」の意味・わかりやすい解説

社会的拘束
しゃかいてきこうそく
social constraint

広義には社会の成員が社会から受ける強制作用をいい,社会統制と同義狭義には É.デュルケムのあげた社会的事実の基本特性の一つをいう。彼は合意説の立場を取る社会観もとに,諸個人にとって所与の外在的事実である社会的事実が,諸個人の行為内側から拘束する個人内在的事実でもあることを論証した。社会的拘束は常に意識されているわけではないが,それに違反した際に受ける社会的制裁によって自覚される。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android