社人の居なり食い(読み)しゃにんのいなりぐい

精選版 日本国語大辞典 「社人の居なり食い」の意味・読み・例文・類語

しゃにん【社人】 の 居(い)なり食(ぐ)

(氏子が神へ供えた供物(くもつ)などについて神職たちが文句をいいながら、食べるだけは遠慮なしに食べてしまうの意) 無為徒食のずうずうしさ、身勝手を皮肉っていう語。しゃじんの居なり食い。
浮世草子・当世乙女織(1706)一「思ふさまはまって居ながら、社人(シャニン)のいなり喰(グイ)と、にが口のたらたらをいひいひ見事なめにあふはふびんな事なり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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