磯伝(読み)いそづたい

精選版 日本国語大辞典 「磯伝」の意味・読み・例文・類語

いそ‐づたい ‥づたひ【磯伝】

〘名〙 磯辺に沿って行くこと。また、沿って移動するさま。海路にも陸路にもいう。いそべづたい。
源氏(1001‐14頃)真木柱「よるべなみ風のさわがす舟人も思はぬかたにいそづたひせず」
※俳諧・奥の細道(1693‐94頃)黒部「是より五里、いそ伝ひして、むかふの山陰にいり」

いそ‐づた・う ‥づたふ【磯伝】

〘自ハ四〙 いそづたいに行く。
古事記(712)中・歌謡浜つ千鳥 浜よは行かず 伊蘇豆多布(イソヅタフ)

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